ライブ感がいっぱいのアンテナショップ!「日本橋ふくしま館」は、福島県の“今”を発信中
Interview
日本橋ふくしま館 MIDETTE 館長 大橋 和之様
日本橋ふくしま館 MIDETTE 観光・移住推進リーダー 宇井 孝喜様
日本橋ふくしま館「MIDETTE」外観
東京・日本橋にある「日本橋ふくしま館 MIDETTE」は、福島県のアンテナショップとして、県産品の販売や飲食、実演イベントなどを通じて福島県の“今”を発信しています。会津地方・中通り・浜通りという多様な地域性をもつ福島県の魅力を、観光案内や暮らしの視点も交えて発信している点が本アンテナショップの特長です。
本記事では、館長の大橋さんと観光・移住推進リーダーの宇井さんにインタビューしました。
首都圏での魅力発信に込めた思いや、地方創生の拠点としての役割をうかがいながら、日本橋ふくしま館が生み出すライブ感あふれる魅力をご紹介します。
日本橋ふくしま館は福島県が設置
――本日はよろしくお願いします。はじめに、日本橋ふくしま館を開設した目的や特長について教えていただけますか?
「日本橋ふくしま館MIDETTE」は、福島県が設置し、公益財団法人福島県観光物産交流協会が運営しています。
福島県のアンテナショップは、はじめに江戸川区でスタート(平成18年)しましたが、より多くの方に福島県産品の魅力だけでなく、福島の現状や観光などの情報を届けたいという思いから、平成26年に日本橋へと移転しました。
日本橋はビジネスパーソンやご家族連れが立ち寄りやすい立地なので、観光案内や県産品の販売を通じ、福島県の魅力を多くの方に発信できていると思います。また、県内事業者の皆さまのご協力により、当館は実演販売やイベントが多く、ライブ感のあるアンテナショップになっている点が特長です。
今年は、開館以来の来館者400万人を達成しました。
これは、会津地方・中通り・浜通りと地域ごとに異なる福島県の多様性と魅力を、皆さまにお伝えできた結果だと思っています。(大橋さん)
日本橋ふくしま館 MIDETTE 館長 大橋 和之様
同じ県内でもまったく違う文化!? 会津地方と中通り、浜通り
――会津地方と中通り、浜通りの文化の違いについて、もう少し詳しく教えていただけますか?
福島県は、大きく分けて会津地方・中通り・浜通りという、気候も文化も異なる3つの地域で成り立っています。同じ県内でも、これほど表情が違うのは珍しいかもしれませんね。
たとえば会津地方は山々に囲まれた内陸部で、鶴ヶ城に代表される武家文化や歴史が色濃く残る地域です。夏は昼夜の寒暖差が大きく、冬は豪雪地帯となり、奥会津では2メートルを超える積雪となる場合もあります。日本酒や馬刺し、会津漆器といった食や工芸も、会津ならではの魅力ですね。
一方、中通りは盆地が点在し夏はかなり暑くなることもあります。また、桃や梨、りんごなど果物の産地として知られている地域です。東北新幹線や東北自動車道が通る交通の要所で、行政や経済の中心としての役割も担っており、生活やビジネスの拠点として発展してきた地域と言えます。
浜通りは太平洋に面しているため、比較的温暖で雪も少なく、水産業が盛んな地域です。スパリゾートハワイアンズに代表される観光資源や、サーフィンなどのマリンスポーツも盛んですね。相馬市・南相馬市で行われる相馬野馬追は武家時代から続く伝統行事で、地域の誇りでもあります。
また、同じ福島県内でも、会津では馬刺しが名物なのに、浜通りでは「馬肉を食べるなんてとんでもない」という風潮があります。こうした考え方や文化の違いが、福島県のおもしろさと奥深さにつながっていると思います。(大橋さん)
県産品も地方によって特色あり!
――県産品についてもそれぞれの地方で特色があるのでしょうか?
はい、県産品についても地方ごとに特色があります。
たとえば会津地方は喜多方ラーメンが大変有名で、これは日本三大ラーメンの1つとして全国的に知られていますよね。
また先ほど申し上げたように、会津には馬肉を食べる文化が根付いています。馬刺しは日本橋ふくしま館でも、常に売上上位に入る人気商品となっています。
「日本橋ふくしま館MIDETTE」では、全国に誇る特産品に出会えるほか
観光情報や取り組みなど福島県の“今”を知ることができる
中通りはフルーツ王国とも言える地域で、とくに夏の桃は多くの方が楽しみにされています。
6月下旬から9月頃まで品種が次々と変わり、代表的な「あかつき」をはじめ、「川中島白桃」や、平たい形が特徴の珍しい品種「蟠桃(ばんとう)」、大玉の「おどろき」など、ファンの多い品種がそろいます。梨やぶどう、りんごも安定した人気がありますね。
一方、浜通りは海に近い地域ならではの「常磐もの」と呼ばれる海産物が人気です。さらに、極太の中華麺を使った「なみえ焼そば」もご当地グルメとして親しまれていますよ。
同じ県の中で、これだけ多彩な味に出会えるのは大きな魅力ではないでしょうか。(大橋さん)
キャラクターの人気1位は赤べこ
――他県のアンテナショップでは県独自のご当地キャラクターを扱ったりしていますが、日本橋ふくしま館にも人気キャラクターはありますか?
はい、あります。こちらでは果物や海産物、酒類や銘菓、工芸品に加えて、キャラクターグッズも取り扱っています。
その中でも、圧倒的な人気を誇るのが赤べこですね。福島県には公式のご当地キャラクターもあるのですが、日本橋ふくしま館では赤べこが人気ナンバーワンです。
雑貨や文具にデザインされたり、カプセルトイの商品になったりと幅広く展開され、全国的にも知られる存在になっています。
素朴で親しみやすい姿が、世代を問わず支持されている理由だと思います。(大橋さん)
厄除け・縁起物として愛され続ける赤べこ
ライブ感がいっぱい!飲食・交流コーナーと実演コーナー
――日本橋ふくしま館には、福島の食が楽しめる「飲食・交流コーナー」と「実演コーナー」がありますね。それぞれの特長をお話しいただけますか?
入れ替わりでメニューが変わる!飲食・交流コーナー
「飲食・交流コーナー」は、その名のとおり、福島の食をお楽しみいただく場所です。
ただ日本橋ふくしま館の飲食・交流コーナーは、他県のアンテナショップとは少し違い、特定のレストラン事業者さんが常設で入る形式ではありません。こちらでは3〜4日ごとに出店者さんが入れ替わる仕組みのため、訪れるたびに新しい味や福島県内各地の食文化に出会えるのが特長となっています。
現在は10社弱がローテーションで参加しており、人気店の出店時には行列ができることも珍しくありません。(大橋さん)
――そうなのですね!それはリピーターが増えそうです。隣にはお酒カウンターもありますが、そちらも人気ですか?
はい。飲食・交流コーナーの隣には、気軽に立ち寄れるお酒カウンターがあります。
ここでは日本酒を中心に飲み比べセットをご用意しており、こちらも取り扱う銘柄が定期的に入れ替わります。地域別や酒蔵ごとの個性を、新鮮な気持ちで楽しんでいただけるのが特長ですね。
酒蔵の方が来館して試飲会を行うこともあります。
福島県は日本酒のイメージが強いかもしれませんが、米焼酎やウイスキーを手がける蒸留所もありますから、バラエティに富んだお酒を楽しむことができます。(大橋さん)
お酒の販売コーナー
これぞライブ!実演販売が行われる実演コーナー
――日本橋ふくしま館の入り口付近には「実演コーナー」がありますね。こちらではどのようなことが行われるのでしょうか?
実演コーナーは、日本橋ふくしま館ならではの“ライブ感”を楽しめる場所になっています。
福島県内の事業者さんが実際に来館し、手打ちそばや和菓子などの実演販売を行うのです。日持ちのしない商品でも、その場でできたてを味わっていただけるのが大きな魅力ですね。
中でもとくに人気なのが、会津地方に伝わる「あわまんじゅう」の実演販売です。「あわ」ともち米を合わせた黄色い生地にあんこを包んだ素朴なお菓子で、福島県柳津町の限られたお店で作られているものです。
実演コーナーには、全国的に知られる名店が年に2〜3回出店します。
百貨店の催事以外でできたてを味わえるのは、日本橋ふくしま館だけですよ。(大橋さん)
観光案内では福島県の巡り方をご案内
――飲食・交流コーナーの中には、観光案内もありますね。
先ほどもご紹介したように、福島県は会津地方・中通り・浜通りの3つの地域に分かれており、それぞれに魅力的な観光スポットが点在しています。(宇井さん)
日本橋ふくしま館「MIDETTE」 観光・移住推進リーダー 宇井 孝喜様
日本橋ふくしま館の観光案内では、お客様のご希望や滞在日数に合わせて、無理のない巡り方をご提案しています。
ただ、公共交通機関だけでは移動が大変なエリアもありますので、できれば車やレンタカーのご利用をおすすめしています。
とくに人気が高いのは、会津若松や大内宿、そして景観の美しい裏磐梯です。会津磐梯山も、見る角度によって印象が変わるのがおもしろいですよ。
海外からはアメリカやヨーロッパ、アジアの方が多く、日本酒への関心も高い印象です。(宇井さん)
――福島県は、災害によって大変な被害に遭いました。
そうですね。福島の復興はまだ途上ですが、県産品が安全で安心なものであること、また観光案内でその魅力をしっかりと発信することも日本橋ふくしま館の役割だと考えています。(大橋さん)
福島県は移住や二拠点生活を支援中
――観光案内には、移住や二拠点生活に関するパンフレットも置いてあります。
はい、観光案内には移住や二拠点生活に関するパンフレットもご用意しています。
福島県では、地域の特性を生かした移住や二地域居住を積極的に進めており、観光とあわせて将来の暮らしを考える方も増えているように思います。新幹線を利用すれば、都心から90分以内でアクセスできるエリアもあり、距離感の近さに驚かれる方も多いですね。
日本橋ふくしま館では、より詳しく知りたい方に向けて、福島県の東京事務所やふくしまぐらし相談センターといった専門窓口をご紹介しています。
観光をきっかけに、地方創生につながる一歩を踏み出していただけたらうれしいです。(宇井さん)
まとめ
福島の「今」を伝える、ライブ感たっぷりの「日本橋ふくしま館MIDETTE」。
JR神田駅からは徒歩5分、JR新日本橋駅からはわずか徒歩1分で、福島県を堪能できます。ぜひ一度、足を運んでみてください。
Information on 日本橋ふくしま館 MIDETTE
■営業時間:10:30~19:00
■休館日:年末年始
■所在地
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-16柳屋太洋ビル1階
■アクセス
東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅A8出口から徒歩3分
JR神田駅東口・南口から徒歩5分
JR新日本橋駅2番出口から徒歩1分
江戸バス北循環⑩新日本橋駅停留所から徒歩1分
無料巡回バス「メトロリンク日本橋」乗り場⑥新日本橋駅停留所から徒歩1分
■お問い合わせ先
TEL 03-6262-3977 / FAX 03-6262-3978



