これって滋賀だったの!?という発見がいっぱい!滋賀県の魅力を全力で発信する「ここ滋賀」
Interview
ここ滋賀 日本橋オフィス 主事 岸田 茜衣様/ここ滋賀 支配人兼店長 古市 宏樹様
ここ滋賀 レストラン店長 北川 真也様/ここ滋賀 観光コンシェルジュ 今村 香織様
ここ滋賀外観
東京・日本橋にある「ここ滋賀」は、滋賀県の情報発信拠点として開設され、2026年には開設から10年目を迎えます。
マーケットやレストラン、観光案内所を備える「ここ滋賀」の目的は、滋賀県の魅力をまだご存じない方に、そして誰でも知っているのに、それが滋賀県のものだと知らない方に向けて情報を発信することです。
本記事では、日本橋と滋賀県のつながりや滋賀の魅力、「ここ滋賀」のマーケット、レストランの特長をスタッフの岸田さん、古市さん、北川さん、今村さんに伺いました。
滋賀県の魅力を発信する「ここ滋賀」
――本日はよろしくお願いします。はじめに、ここ滋賀開設の目的や概要について教えていただけますか?
ここ滋賀の正式名称は、滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」で、主な目的は“滋賀県の魅力的な情報を発信する拠点”です。
平成29年10月にオープンし、来年には開設から10年目を迎えます。こちらは1階にマーケット(ショップ)と観光案内所、2階にはレストラン、さらに屋上階がテラスという構成になっており、訪れた方に滋賀を五感で感じていただけるようになっています。
滋賀県には「え、これって滋賀だったの!?」と感じるような意外な発見や、まだ広く知られていないコンテンツが数多くあります。
ここ滋賀では、そうした“発見”を観光案内・商品販売・体験型イベントなどを通じて首都圏の皆様に滋賀県の魅力を発信していきたいと考えています。(岸田さん)
ここ滋賀 日本橋オフィス 主事 岸田 茜衣様
日本橋は滋賀とゆかりの深い場所
――なるほど。では、日本橋に滋賀県のアンテナショップを開設された理由をお聞かせください。
日本橋にアンテナショップを開設した理由には、江戸と近江の古くからの縁が関係しています。
江戸城が開かれた頃、徳川家康公は全国から商人を呼び寄せ、江戸の街を活性化しようとしました。その中でも日本橋には近江商人が多く集まり、今でも髙島屋さんをはじめ、滋賀にルーツをもつ企業が立地しています。そうした歴史的な縁もあり、ここ滋賀は日本橋に拠点を置くことになりました。
また、来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」には滋賀ゆかりの人物や場所が多く登場する予定となっていて、これをきっかけに滋賀県の歴史的な魅力をもっと発信していきたいと考えています。
実は滋賀はかつて大津京や紫香楽宮が置かれるなど、都が置かれた歴史もある場所です。どうしても京都の陰に隠れてしまいがちですが(笑)、滋賀には奥深い文化やストーリーがたくさんあります。
その魅力を日本橋からしっかり届けていきたいですね。(岸田さん)
インタビュー場所の屋上テラス。夜は日本橋の夜景を一望できる。
え?これも滋賀!?
と、思わず声が出る商品がいっぱい
――ここ滋賀に入ると、1階にはマーケット(ショップ)がありますね。
マーケット(ここ滋賀1階)
はい。1階のマーケットには、滋賀県ならではの名産品がずらりと並べてあります。
皆さん思わず「え、これも滋賀なの!?」と驚かれることが多いです。
食品やお菓子、お酒はもちろん、信楽焼の器や置物、さらにコスメまで幅広く取りそろえていて、観光案内とあわせて滋賀の魅力を一度に体験できるフロアとなっています。
とくに人気なのが、売れ筋1位の「サラダパン」です。
地元にあるつるやパンさんの商品で、テレビ番組で紹介されたことをきっかけに一気に話題となりました。基本的には金・土・日に入荷するのですが、午前中に売り切れてしまうこともあります。「これ、滋賀発祥だったんですか!?」と驚かれるお客様も多いですね。
売れ筋の2位は「赤こんにゃくの味付けタイプ」。鉄分が豊富でヘルシーなうえ、織田信長が派手好きで赤く染めさせたという逸話があって、ちょっとしたストーリー性も魅力の1つかもしれません。
3位は「近江牛の焼きカレーパン」。日本三大和牛の1つである近江牛を気軽に味わえるとあって、観光客の方にも大変ご好評をいただいています。(古市さん)
(左から)売れ筋1位のサラダパン、2位の赤こんにゃく(味付)
3位の近江牛焼きカレーパン。是非ご賞味ください!
日本橋で滋賀県らしさを感じてもらいたい
マーケットでは、日本橋にいながらしっかり滋賀県らしさを感じていただけるよう、県内産の素材を使った商品や、滋賀の文化や風土に根ざしたアイテムを中心にそろえています。
地元では「ここ滋賀商談会」という商談の場を設けており、県内事業者の皆さんと一緒に「お客様が求めるものは何か」を話し合いながら、実力のある商品を選定しています。鮒寿しや湖魚といった琵琶湖ならではの食材、近江牛、近江茶、地酒、信楽焼といった定番の人気商品も多く、まさに滋賀の個性を凝縮したラインナップになっています。
また、ここ滋賀のオリジナル商品として、近江牛の革を使った名刺ホルダーやストラップなどもご好評いただいています。
近江牛本革IDカードケース
――日本橋にあるアンテナショップ、ということで工夫されていることなどはありますか?
お米や調味料などは大容量ではなく、“持ち帰りやすく、使い切りやすい”小分けパックを積極的に取り入れています。たとえばお米であれば、5kgとかではなく二合炊きサイズにするなどですね。
また、企画催事として販売会を開催することもあります。これをきっかけに商品のファンになって、産地に足を運ばれるお客様もいらっしゃいます。
こうした“県外での出会い”を通じて滋賀県の魅力をさらに広げていきたいと思っています。(古市さん)
ここ滋賀 支配人兼店長 古市 宏樹様
忍者姿のひこにゃんに会える!?他にもさまざまなイベントを開催
――他にも企画催事は開催されているのですか?
はい、ここ滋賀では季節やテーマに合わせた企画催事をたくさん開催しています。
たとえば2月22日の“ニンニンニン”にちなむ「忍者の日」には、同じ日本橋のアンテナショップ、三重テラスさんと連携して伊賀忍者(三重県)×甲賀忍者(滋賀県)の合同イベントを開催します。実は、忍者装束のひこにゃんや、わるにゃんこ将軍に会えるのはここ滋賀だけなんですよ。
また、毎月29日の“肉の日”には「近江牛ガチャ」を実施していて、500円で必ず当たりが出る人気企画となっています。近江牛や2階レストランのお食事券が当たるので、楽しみに来てくださる方が多いですね。
他にも「近江米ガチャ」など、毎月さまざまなイベントをご用意しています。イベントカレンダーで最新情報をチェックして、気軽に立ち寄っていただければ嬉しいです。(岸田さん)
レストランではなく、あえて「BAR」。県内のお酒を楽しめるSHIGA’s BAR
――マーケットの中には、お酒を楽しめるバーもありますね?
SHIGA’s BARは、滋賀県のお酒の魅力を気軽に体験していただくためのスペースです。あえて“レストラン”ではなく“BAR”という形にしているのは、まずは気軽に近江の地酒に親しんでいただきたいという思いからです。基本的にはマーケットで販売しているお酒を提供していて、実際に味わってから購入できるのも好評をいただいています。
SHIGA’s BAR(ここ滋賀1階マーケット内)
また、企画催事として地元の酒蔵さんや事業者さんを招いた試飲会も開催していて、造り手の方から直接お話を聞ける貴重な機会になっています。
地酒にまつわるイベントは、月に一度以上行っています。おつまみには近江牛を使ったコロッケや赤こんにゃくなど、滋賀ならではの味をご用意していますので、お酒と一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。(古市さん)
歴史や武将に寺社仏閣、自然とグルメも満喫できる滋賀をご案内!
――1階には観光案内所も併設されています。
はい。1階の観光案内所では、“滋賀の楽しみ方”をしっかりと、そして詳細にご紹介しています。滋賀と一口にいってもその魅力はとても幅広く、だいたい「歴史・武将」、「寺社仏閣」、「自然を満喫」、「グルメ」の4テーマに分けられます。まずはお客様がどのような旅をしたいのかを丁寧に伺い、そのうえで最適なコースをご提案するようにしています。
ここ滋賀 観光コンシェルジュ 今村 香織様
また、滞在日数や車の有無(自家用車やレンタカーの利用があるかどうか)によって回りやすいスポットが大きく変わるので、移動手段も確認しながらプランニングします。
滋賀県には市と町を合わせて19の自治体があるので、各地のパンフレットをすべてここにそろえています。「こんな旅がしたい」とご相談いただければ、その場で「これがベストです!」とご案内できるのが観光案内所の魅力です。
初めて滋賀を訪れる方でも、ここ滋賀で旅のイメージが一気に広がると思います。(今村さん)
観光のダントツ人気は寺社仏閣と歴史・武将
――4テーマの中で、とくに人気のテーマはありますか?
4つのテーマの中でも、とくに人気が高いのは「寺社仏閣」と「歴史・武将」を巡る旅ですね。滋賀といえば、まず挙げられるのが比叡山延暦寺や大津エリアで、歴史的価値が高く国内外のお客様に人気です。
インバウンドのお客様に大人気なのは彦根城です。天守が現存する貴重なお城として知られ、歴史好きの方はもちろん、観光としても見応えがあります。また、織田信長ゆかりの安土城跡や、時代劇や大河ドラマのロケ地にもなる近江八幡市の八幡堀も、根強い人気がありますね。
さらに、来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、滋賀県内の長浜が大きく関わってくることから、ゆかりのスポットやドラマ館への関心が高まっています。浅井長政の小谷城もドラマの中に登場する予定で、歴史巡りを目的に訪れる方が今後さらに増えそうです。
滋賀は歴史の宝庫なので、「寺社仏閣」と「歴史・武将」は、とてもおすすめのテーマなんですよ。(今村さん)
他には負けないビッグなコンテンツ、琵琶湖
――滋賀県といえばすぐに琵琶湖を思いつくのですが、こちらも大人気ですか?
もちろんです! 滋賀といえば、やはり外せないのが琵琶湖ですね。
周囲の景観がとても美しく、ドライブや散策はもちろんですが、実は“体験”として楽しむ方がぐっと増えています。
「グランクルーズ琵琶湖」では、12人乗りの小型クルーズ船を自分で操船しながら湖を周遊できるんです。スタッフが同乗するので船舶免許も不要で、初めての方でも安心してチャレンジできます。
また、竹生島へ行かれるなら琵琶湖汽船さんやオーミマリンさんの定期便が便利です。桜の時期には湖上からお花見ができる特別便も運航されていて、景色の美しさは格別です。
琵琶湖は“見るだけ”ではなく、“体験してこそ魅力が深まる”スポットなので、ぜひ気軽に楽しんでいただきたいですね。(今村さん)
湖ならではのグルメや発酵文化、有名スイーツも
――グルメを楽しみに滋賀県を訪れる方も多いのでしょうね?
はい。滋賀には“おいしい魅力”もたくさんあって、グルメを目的に訪れる方もとても多いです。
たとえば近江八幡で大人気のクラブハリエさんは、焼きたてのバームクーヘンが味わえることで有名で、そのふわふわ感と焼きたての香ばしさは現地ならではの特別なおいしさです。
また、湖北エリアの高島市・マキノ町にあるメタセコイア並木は写真スポットとして大人気で、散策にもぴったりです。
周辺にはまだあまり知られていない素敵なカフェも点在していて、ゆったりした時間を過ごせます。
竹生島と琵琶湖。写真提供元:(公社)びわこビジターズビューロー
さらに、滋賀には独自の発酵文化が根付いていて、鮒寿しをはじめ、日野菜漬けや味噌など“体にやさしい発酵食”が注目されています。美容や健康に関心の高い方にはとくに人気ですね。
華やかな有名観光地だけでなく、伝統工芸や地域に根ざした小さな名所など、滋賀にはまだ知られていない魅力がたくさんあります。
ぜひ観光案内所でお気軽におたずねいただき、滋賀ならではの“とっておき”の旅を楽しんでいただけたらと思います。(今村さん)
滋賀の味で食通をうならせたい!伝統野菜や湖魚、近江牛が楽しめるレストラン
――ここ滋賀の2階には、滋賀県の食材を使ったお料理が楽しめるレストランがありますね?
はい。2階のレストランは、地元・近江八幡の近江牛専門店「寛閑観(かんかんかん)」がプロデュースしています。
正式名称は「近江牛もりしま 寛閑観 ここ滋賀」です。
日本三大和牛の1つである近江牛を堪能できるメニューを多数ご用意しています。
近江牛もりしま 寛閑観 ここ滋賀(ここ滋賀2階)
近江牛は脂の融点が低く、とてもなめらかな口溶けが特徴です。口に入れた瞬間にふわっと広がるうまみがありながら、脂はしつこくなく上品で、初めて召し上がる方は「こんなにあっさりしているんだ!」と驚かれます。
ステーキやすき焼きはとくにおすすめで、シンプルに素材の良さを堪能していただけます。
また、湖魚や伝統野菜など、滋賀ならではの食材を使った料理も多く、ここでしか味わえないメニューがそろっています。
食通の方には、それぞれの食材の背景やストーリーをお話ししながらお出しすることもあり、滋賀の食文化そのものを楽しんでいただけるレストランになっています。(北川さん)
「近江牛ステーキセット」。
日本三大和牛の一つ「近江牛」を味わってみては?
料理に付いている小鉢は、滋賀の伝統料理
お料理に添えている小鉢にも、滋賀らしさをしっかり感じていただける工夫をしています。
まず1つ目は、滋賀県日野町の伝統野菜である「日野菜のお漬物」。ほんのりとした酸味とやわらかな食感が特徴で、地元では昔から親しまれている味です。
2つ目は琵琶湖の湖魚を使った佃煮で、今の季節はワカサギをご提供しています。滋賀の湖の恵みを手軽に味わっていただける一品です。
さらにもう1つ。滋賀の郷土料理として定番の「えび豆」です。県民にはおなじみの料理で、地元スーパーでも普通に売られているほどのソウルフードなんです。
これらの小鉢は、ただお出しするだけでなく、ぜひ背景も知っていただきたいので、スタッフが一つひとつ説明しながらご提供しています。「おいしかったからマーケットで買って帰ります!」というお客様も多く、レストランは滋賀の食材をPRする大切な場にもなっています。
また最近では、インバウンドのお客様も増えてきています。マーケットで販売している肉類などは、法律により持ち帰れない商品も多いので、滋賀の味をしっかり楽しんでいただけるレストランは大きな魅力になっていると思います。
英語や中国語のメニューもご用意していますので、海外からのお客様にも安心してご利用いただけます。(北川さん)
ちょっとクセがある!?といわれる鮒寿しを食べやすく!
――琵琶湖の名物料理といえば、鮒寿しですね。こちらのレストランでは食べられるのでしょうか?
ここ滋賀 レストラン店長 北川 真也様
鮒寿しと聞くと「ちょっとクセが強いのでは?」というイメージをお持ちの方も多いですよね(笑)。ただ、ここ滋賀のレストランでは、初めての方でも挑戦しやすい形で鮒寿しをご提供しています。
当店で扱っているのは、滋賀を代表する名店「魚治」さんの鮒寿しで、その中でも食べやすい味わいに仕上げた「おためし鮒寿し」をご用意しています。乳酸菌発酵ならではのまろやかな酸味と深いうまみが特徴で、想像よりもずっと食べやすいと驚かれる方が多いんですよ。
琵琶湖に根付く「なれずし文化」は滋賀ならではの食の魅力なので、ぜひ一度味わっていただきたいですね。
また、ご当地ならではの季節限定メニューとして「鯖そうめん」などをお出しすることもあります。香ばしく焼いた鯖とそうめんの相性が良く、地元の方にも愛されている一品です。
滋賀の地酒も豊富にそろえていますので、鮒寿しや季節の料理と合わせてペアリングを楽しんでいただくのもおすすめです。
レストランでは、滋賀の食文化を“おいしく”、“無理なく”体験していただけるよう心を込めてお料理を提供しています。(北川さん)
まとめ
これって滋賀だったの!?というコンテンツや食材、まだ知られていない滋賀の魅力を全力で発信し続ける「ここ滋賀」。
東京駅八重洲北口・日本橋口からなら徒歩6分、地下鉄日本橋からならすぐに行ける東京の滋賀を楽しんでみてはいかがでしょうか。
Information on ここ滋賀
■営業時間
マーケット:10:00〜20:00
地酒バー「SHIGA’s BAR」:10:00〜20:00
総合案内(観光コンシェルジュ対応時間):11:00~17:00
レストラン:平日ランチ 11:30〜14:30(L.O.14:00)
平日ディナー 17:00〜22:00(L.O.21:00)
土日祝ランチ 11:30〜15:30(L.O.15:00)
土日祝ディナー 17:00〜21:00(L.O.20:00)
■年中無休(年末年始、施設休業⽇を除く)
■所在地
〒103-0027 東京都中央区日本橋2-7-1
■最寄り駅
東京メトロ・都営地下鉄 日本橋駅:B6、B8出口すぐ
JR 東京駅:八重洲北口・日本橋口から徒歩6分
■お問い合わせ先
ここ滋賀に関するお問い合わせ:03-6281-9871
レストランに関するお問い合わせ:03-6281-9872



