誰一人取り残さない自治体情報誌をどうつくる? 災害にも強い紙媒体
長く住んでいる市町村でも知らない設備があったり、把握していない仕組みがあったりして面白いものです。近頃はメディアが盛んですからテレビやインターネットで情報を見ることもあるでしょう。しかし自分の住んでいる市町村を今一度調べようとは思わないものです。しかし暮らしに関わるようなゴミの出し方、レジャー施設などは自分に関係がある情報とし「早く知りたかった」と思うことも。
そんな時に自分の住んでいる市町村の情報収集に役立つのが自治体の情報誌です。読んでもらうためには、必要な情報がコンパクトにまとまっているほか、読んでいて満足感があるものにする必要があります。
そこで自治体の情報誌を制作している方に向けて、読んでもらえる情報誌にするための工夫やコツについて紹介します。
地域活性化にも!自治体の情報誌には紙媒体がおすすめ
自分が住んでいる市町村であっても、知らない情報が多く、時に判断に迷ってしまうようなルールが出てきます。生活にコミットした情報を得るためには、幅広い年代に届ける必要があり、すぐに見返すことができるものでなくてはいけません。
そこで自治体の情報誌は、保管が身近で老若男女が誰でも読むことができる紙媒体がおすすめです。災害などで電波通信が乱れている際も、手元で読み返すことができるでしょう。
また、地域住民に読んでもらえる工夫として、防災や行政情報だけでなく、地元のイベントや新しい施設などの地域情報を盛り込むことで、地域活性化をさらに促すことにも有効活用できます。
自治体の情報誌を紙媒体にするメリット
自治体の広報を紙媒体にするメリットについて、さらに掘り下げてみましょう。
誰一人取り残さない
スマートフォンが普及してから、どれほどが経過したでしょうか。多くの人がスマートフォンを持つようになりました。情報誌においてもデジタル化を進める市町村もあります。
一方でやはりデジタル機器が苦手な層がいます。たとえば、高齢者はどうでしょうか。自治体が発行する情報は誰でも平等に見ることができるようにしなくてはなりません。この際に紙媒体も用意しておくことが望ましいでしょう。
災害時も見返しやすい
特に世界的にみても、我が国の高齢者比率はトップです。日本は災害発生率も高く、いざというときにいち早く高齢者層に避難などの情報を届ける必要がありますが、停電が長引けばスマートフォンの使用も心もとないものとなります。
そのことを考えると、やはり紙媒体も用意しておくに越したことはありません。
発行元がきちんとしているので信頼が増す
今やデジタルでも、気軽に情報を追うことができるようになりました。スマートフォンで見ればニュースやSNSの情報を追うことができます。
しかし新聞や図書などの書物は、まだまだその信頼性が高いものです。紙媒体であると発行元がきちんとしているという認識につながり信頼が増しますよね。
手元で管理しやすいので繰り返し見てもらえる
デジタルでデータ管理をすることもできますが、毎日パソコンを開いたりスマートフォンで熱心に情報を整理している人は多くありません。
自治体の情報誌などを熱心に綴じて定期的に見返せるようにファイリングしている人もいます。特に高齢者層に多くみられるこの習慣を活かして、紙媒体で情報誌を作るのもおすすめです。
自治体の情報誌を紙媒体にするデメリット
自治体の情報誌を紙媒体にすることで生じるデメリットについても紹介しましょう。
紛失される
物の性質上、紛失される可能性があります。また紙は破れるほか、濡れると取り返しがつかなくなることも。
このような事態を考えて、公民館や市役所などで何度でも取得できるような取り組みをすると安心です。
紙やインクのコストがかかる
自治体の情報誌をデジタルにする方法もあります。この方法と比べて紙媒体であると、紙や印刷にまつわるインクに経費がかかるデメリットもあります。
このデメリットをどう捉えるかは、その担当者次第なところではありますが、自治体の情報誌は誰にでも平等に有益な情報を知らせる役割があること。
経費はかかるものの、自治体の情報誌をつくる本来の目的を考えれば、ある程度は許容する必要があるでしょう。
情報発信にラグが生じる
情報更新に時間がかかることから、随時書き換えられるSNS等のインターネットに比べて、タイムラグが生じてしまうものです。
このような場合に備えて、SNSやウェブサイト等のインターネットを活用した情報ツールも準備しておかなければなりません。
デジタルな自治体の情報誌では、特に若い世代において拡散してもらいやすい特徴があります。メールやSNSでいつでも取得でき、情報をシェアしやすいでしょう。
読んでもらえる自治体の情報誌に!おすすめの工夫
せっかく発行するのなら自治体の情報誌として読んでもらえるような工夫をしたいものです。住人が情報が欲しい時に思い出してもらえるような情報誌を目指しましょう。
手元に残しておきたくなる情報を盛り込む
災害は忘れた頃にやってくるものだと思いつつも、やはり日頃から身近に感じている人はそう多くありません。
災害の情報やゴミ出しの方法などばかりの情報では、いわばルールに近く読み進めても「楽しくない」と思われてしまいます。
例えば季節にちなんだ集まりやレジャー施設などの情報を盛り込んでみるのがおすすめです。
レタリングで工夫
全ての情報が真っ黒な文字で、さらに写真も粗いものだと読むのに疲れてしまいます。レタリングで工夫し、例えばポイント使いでカラーを施すほか、小さなイラストを入れても読んでいて楽しいものになるでしょう。
どのようにしたらできるだけ多くの情報を読んでもらえるかを考えてみましょう。
インターネットが利用できない時に使える情報を
紙媒体の魅力といえば、インターネットが利用できない時にスピーディーに見返せることです。
インターネットが利用できない際に使える情報をまとめましょう。例えば災害などの情報を特にしっかりと記す必要があります。
サイネックスなら自治体の情報誌をもっと綺麗に!もっと面白く!
情報誌を紙媒体で発行するメリットやデメリットを知ったところで、株式会社サイネックスがお手伝いしてきた自治体の情報誌について紹介しましょう。
東京都渋谷区「デジタル化が進む街でも紙媒体を」
若者が集まる東京都。なかでも渋谷区は、日本を代表する街です。デジタル化が進んでいる一方で、まだまだ手にとってもらいやすい紙媒体も利用されています。
誌面の中身はポップで可愛い印象の他、豆知識のような要素も詰まっており可愛らしいものです。若者が読んでいても楽しいほか、高齢者が読む情報としてもふさわしいものを提供しています。
山梨県山梨市「防災情報を前面に!災害時の情報格差を防ぐ」
防災情報をわかりやすくまとめているので、ここぞという際に役立つ一冊であることを前面に押し出しています。
ほかにも山梨の魅力をアピールしているページもあります。かたくるしくない、読んでいて楽しめる情報誌として人々に愛されています。
鳥取県北栄町「小規模自治体だからこそ!街の活性化や絆を深める」
地元出身の作者による有名アニメのキャラクターを挿絵に、親しみやすさと誇らしさを大切にした一冊に。
小規模な街であるがために、自治体のことを網羅できるような情報量です。
暮らしにまつわる手続きや災害時の案内なども掲載されており、何か困った際に思い出してもらえるような情報になっています。
サイネックスなら情報誌を財政負担なく発行できます
株式会社サイネックスでは、自治体の情報を明るくポップに、かつ正しい情報を伝えるお手伝いを2007年よりしてきました。
自治体と弊社が官民協働事業として情報誌を作成。地域事業者による広告掲載を情報誌にすることで財政負担を伴うことなく、住民サービスの拡充をサポートできるのが魅力です。
自治体と住民、そして事業者を結ぶ地域一体型のコミュニティメディアとして発行してみませんか。情報誌からできる街づくり、地方創生をお手伝いします。
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